三菱地所は、東京大学産学協創推進本部運営のスタートアップ支援プログラム「東京大学 FoundX」向けの施設を東京都文京区本郷に開設することを17日、発表した。東京大学 FoundX向け第一弾として開設される施設は本郷通り沿い(東京都文京区本郷五丁目23-13タムラビル地下1階)の地下1階、258平方メートルのエリアで2019年春を予定している。
東京大学 FoundXは、同大の卒業生、現役生、研究者や個人に対して起業のための支援を行うプログラム。選考を通過したスタートアップや個人に対しての個室やコワーキングスペースなどの提供、アイデア探索や本格的な事業化のためのプログラムの提供が来年から予定されている。
公式サイトにはプログラムの詳細も掲載されているが、来年2月からは起業前の東京大学の卒業生、学生、研究者を対象とした最大6カ月のアイデア探求のための個人プログラム「Fellows Program」、4月からはすでにアイデアが固まったチーム(東京大学の卒業生、学生、研究者が一人以上含まれるチームを対象、会社設立前のチームも応募可能/法人化の場合資金調達額が1,200万円未満の会社)に向けた「Founders Program」などが開始される。
三菱地所は、ビジネス街の新丸の内ビルディング内「EGG JAPAN」における企業を対象とした事業開発支援、大手町における「Global Business Hub Tokyo」や「FINOLAB」「TechLab」、などベンチャーやフィンテックなど企業のスタートアップのための支援を既に開始しており、施設運営やコミュニティづくりなど独自のノウハウを東京大学FoundXに提供できる。
東京大学産学協創推進本部では、今後も寄附をはじめ様々な形での支援を協賛企業から募集しており、スタートアップのみならず協賛企業の新規事業チームのプログラムへの参加など枠組みを広げる。本郷エリアに複数のFoundX関連施設を開設していくことも明かしており、丸の内線区間数駅で往来可能な近距離にスタートアップの産学連携の拠点が構築されていくことになる。