機械学習の自動化に取り組む米DataRobotと、RPAプロバイダーのオートメーション・エニウェアは12月17日(現地時間)、デジタルトランスフォーメーションの実現に向けたパートナーシップの締結を発表した。
今回の締結により、DataRobotのプラットフォームとオートメーション・エニウェアのソリューションを統合することで、自動化された機械学習とAIを活用しコグニティブオートメーション機能を拡張するという。
ユーザーは、オートメーション・エニウェアのデジタルワークフォースプラットフォームでロボットを構築することにより、業界に関わらず反復作業を自動化できるようになり、RPA、コグニティブ、アナリティクス技術を組み合わせているため文書やメールに埋め込まれた非構造化データなど、複雑なビジネスプロセスの自動化が可能になる。機械学習モデルは、このデータを使用して学習し、実際のビジネス課題に適用することで、自動的に意思決定や、実行可能な選択肢をユーザーに推奨するという。
一例として、保険業界においてはオートメーション・エニウェアのBot Storeからダウンロードできる事前学習済みの保険請求処理ボットが、保険請求の申請をシームレスに収集し、コンピュータービジョンを使用して文書から意志決定に必要なデータを抽出。さらに、DataRobotで作成した事前学習済みの不正検出モデルが請求の承認や潜在的な詐欺的請求について通知する。
現在、企業はローン申請、保険金請求、医療記録などの業務プロセスを通して膨大なデータを収集しており、オートメーション・エニウェアとDataRobotの技術が組み合わせることにより、企業はデジタルトランスフォーメーションのさらなる加速化、民主化を実現することができるという。