日立システムズは12月17日、在宅勤務を検討中の企業や外出業務が多い部門向けのITインフラとして、クライアントPCサービス「データレス PC Flex Work Place テレワークスタートパック」の販売を同日より開始したことを発表した。

  • 会社が許可していないネットワークの利用を禁止し、機密情報の情報漏えいを防ぐ

    会社が許可していないネットワークの利用を禁止し、機密情報の情報漏えいを防ぐ

このサービスは、横河レンタ・リースのデータレスPCソリューション「Flex Work Place」と、日立ソリューションズのセキュリティソリューション「秘文」に加え、日立システムズのサービスインフラを生かした設定代行サービスやヘルプデスクサ ービス、モバイルデータ通信サービスなどを組み合わせて提供するもの。

同サービスでは、物理PCに専用ソフトウェアをインストールし、データ保存機能を制御することで、端末上にはデータを残さない状態となる。

必要なデータは作業時にのみサーバーから読み込まれて物理PCのメモリー上に格納され、作業が終了するとサーバに書き込まれサーバ側に保存。端末に格納されたデータへの追加・変更などの処理は物理PC上で制御を行い、データの読み込み・書き込みのみをサーバーと行うため、サーバにかかる負荷が抑えられ、処理が集中しても物理PCと遜色のない快適な操作性を実現するという。

端末の電源を切るとメモリー上に格納されていたデータは自動で消去されるため、端末の盗難、紛失、破損があっても情報漏えいを防ぐことができるということだ。

また、「秘文」により、あらかじめ許可されたアクセスポイントのみに接続できるよう端末を制御することで、なりすましのアクセスポイントへの接続を防止し、データの盗聴を防げる。

加えて、会社が許可していないネットワークの利用を禁止することで、機密情報の情報漏えいを防ぎ、在宅勤務者などに対してもより安全なテレワーク環境を提供できるとしている。

さらに、顧客のニーズに応じて、端末のキッティングサービスやエンドユーザーからの操作方法の問い合せに対応するヘルプデスクサービス、サーバとの通信に必要なモバイル通信機器なども提供可能で、これにより情報システム部門の負担増大を防げるということだ。

これらにより、一般的なシンクライアントサービスと比べて初期導入費用を抑えつつ、物理PCの快適な操作性、シンクライアントと同等のセキュリティを兼ね備えたクライアントPC環境を実現できるとしている。

なお、ライセンス費用は1端末あたり15,000円(最低購入数10ライセンス)、年額サポート費用は1端末あたり2,520円(最低購入数10ライセンス)