Ruby bizグランプリ実行委員会(事務局:島根県商工労働部産業振興課)は13日、プログラミング言語のRubyを活用したビジネス領域での新たな価値を創造しているサービス事例を表彰する「Ruby biz Grand prix 2018」の結果発表を行った。
今年で4回目となる「Ruby biz Grand prix 2018」には40事例がエントリーしている。公式サイトには、過去のエントリーも含むサービスの詳細も掲載してあるがIoTやAI、クラウドやアプリ、APIなど幅広い分野のサービスに貢献している。
大賞を受賞したのはコークッキングとスタディプラスの2社。コークッキングは、飲食店や惣菜店などを中心にフードロス削減を目指すサービス「TABETE」を展開。"まだおいしく食べられるけれど、閉店時間や賞味期限などの理由からお店が捨てざるを得ない状況から、TABETEユーザーが食事を救い出す"というユニークなWebサービスを稼働させている。
スタディプラスのサービス「Studyplus」は、市販教材のバーコードをカメラで読み取るだけで、自身の教材管理や勉強進捗などが行える学習のためのプラットフォームで同じ目標に向かうユーザー同士でつながることも可能なSNSとしても機能する。
その他オクトの「ANDPAD」、グロービスの「グロービス学び放題」、Supershipの「ScaleOut」が特別賞を受賞。SCSK九州の「Plato」、ユカイ工学の「BOCCO」がDevice Technology賞を、コラビットの「HowMa」、バンクの「CASH」、リブセンスの「転職ドラフト」がPricing Innovation賞をそれぞれ受賞している。
Ruby bizグランプリ実行委員会は、今回の応募事業の特色として、IoT、ロボット、クラウドサービスなどの先端テクノロジーを用いて、社会課題の解決や新たな価値創造に挑む事業が増加している。審査委員長を務めた、まつもとひろゆき氏は受賞企業はどれも世界を良くする革新的なサービスであること、受賞事例を通して、"ビジネスをデザイン"する人たちと"サービスを創る"人たちの垣根をなくすことにRubyが貢献できていることを実感していると述べている。
島根県と縁の深い、まつもとゆきひろ氏が開発をはじめたRubyは、日本が世界に誇るプログラミング言語として広く世界で利用されてきた実績を持っている。