電通は12月11日、エジェは共同で、3Dバーチャルキャラクターでの接客VTuberサービス「Chara Talker(以下、キャラトーカー)」を開発したと発表した。

同社によると、3Dバーチャルキャラクターは昨今、動画配信サービスに出演・活躍する創作キャラクター、通称「VTuber」として広く認知されつつあり、企業や自治体の宣伝マスコットとして起用されるなど、リアルなコミュニケーションの場でも起用されているという。また、Web上だけでなくテレビ番組にもタレント出演するなど新たな広がりも見えてきた。

このような背景には、VTuberがプロモーションに合わせて造形可能であることや、キャストと比較してスキャンダルリスクが低いという要因があると同社は説明。その一方で、キャラクターのモデルが人型であることが多く高い模写性が求められるため、身体の動きをトラッキングする高精度なセンサーデバイス・機材が必要になるだけでなく、その運用にも専門スタッフが必要になり、技術的な煩雑さが伴うという課題も顕在化してきているという。

今回、電通とエジェが開発したキャラトーカーは、電通の企画プロデュース力とコンテンツクリエーティビティー、エジェのスマホ向け3Dキャラクター制作やアプリ制作の技術知見を掛け合わせることで、誰でも自然で豊かな表情・ジェスチャーを表現できるハイクオリティーな接客キャラクターのデザインを実現した。

また、スマホからキャラクターを操作することができ、必要最低限の機材・スタッフ数で、簡便・安価に導入可能。店内のデジタルサイネージやイベント、売り場、受付など、あらゆる企業コミュニケーションの場に展開できる。

なお、同サービスの導入第1弾として、12月12日~24日に伊勢丹新宿店・本館6階催事場で開催される「2018 ISETAN CHRISTMAS LAND」にて、小猫のキャラクター「なてし」によるイベントを実施する予定だ。

  • サービス構成概要(売場展開イメージ)