みずほ銀行は12月6日、凸版印刷と共同で、AIを活用した校閲・校正支援システムの実証実験を開始すると発表した。

同実験は、凸版印刷が開発した、AIを活用してWebや情報誌の編集業務の最適化を実現する校閲・校正システムを導入し、みずほ銀行の広告制作物における校閲・校正業務の自動化を検証するもの。人の手を使ったアナログでの業務について、デジタル化および精度向上を目指す。

同システムでは、凸版印刷がさまざまな企業の媒体制作を通じて培ってきた校閲・校正ノウハウとAIを組み合わせることで、精度の高い校閲・校正を実現するほか、従来では検出できなかった「助詞」や「漢字変換」などの誤りについて、ディープラーニング(深層学習)などのAI技術により検出を可能に。標準機能の「正しい日本語チェック」に加え、個別のチェックルールに合わせた柔軟なカスタマイズを行うことで、作業者の校閲・校正業務を幅広くカバーする。

  • 今回の実証実験で導入する AI を活用した校閲・校正システムのサービスイメージ

なお、同実験は一部の広告制作物を対象に実施し、今後、広告制作物全般の校閲・校正業務への適用を拡大させていく予定。一方の凸版印刷は、同実験を通じた効果検証により、システムの精度向上と汎用サービス化に向けての取り組みを進めていく考えだ。