NECは12月6日、今年1月に策定した「2020中期経営計画」に基づくグローバルなビジネス活動を推進するため、SDNによりNECグループ内の全ネットワークの刷新を開始したと発表した。

新ネットワークは、グローバルのNECグループ全社員11万人が利用し、7000台のネットワーク機器を集中管理するもの。現在、国内の本社、事業場、関係会社の大規模拠点を中心とした72拠点に先行して展開を完了しており、2019年度以降、世界48社76拠点へ展開する予定。

新ネットワークにより、柔軟なネットワーク構築・変更によるビジネススピードの加速や働き方改革、ネットワークと連携したセキュリティの強化、ネットワーク運用の効率化によるコスト削減などを、グローバルで実現する。

今回、今までグループ会社やプロジェクトごとに構築していたネットワークを物理的に統合し、目的別の仮想ネットワークを設定。ネットワーク統合運用基盤からグローバルに集中管理することで、柔軟なネットワーク構築・変更を可能とした。

これにより、国内外における組織変更やネットワーク接続ポリシーの異なる企業との協業プロジェクト、働き方改革に貢献するモバイルネットワークなどを迅速に構築でき、NECグループ全社のビジネススピードを加速していく。

また、NECグループ各社で行っていたネットワークの運用管理を本社のネットワーク管理部門で行い、グローバルネットワークの構築や変更のリードタイムを大幅に短縮(月単位→日単位)する。ネットワークの運用・管理に必要な工数もグループ全体で30%効率化する計画。