キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は12月3日、クラウド型メールセキュリティサービス「GUARDIANWALL Cloudファミリー」の新ラインアップとして「Inbound Security for Office 365」の提供を開始した。価格は税別で1ライセンスあたり300円。

新サービスは、トレンドマイクロのクラウドアプリケーション向けセキュリティサービス「Trend Micro Cloud App Security」を活用したもの。ビジネスメール詐欺やランサムウェアなどの高度な脅威からOffice 365のメール環境を保護することができるという。

  • 新サービスの概要

    新サービスの概要

万が一ウイルスに感染した場合でも、不正プログラム検索でマルウェア感染が発見された共有ファイルやメールに対し、隔離や削除などの保護対策を行うことで感染拡大を防ぐほか、脅威に対しても従来のオンプレミスと同様のセキュリティ対策を講じることを可能としている。

Office 365を狙った標的型メールをブロックし、マルウェア感染を防止するほか、共有ファイルをサイバー攻撃などの脅威から保護することで情報流出を阻止するという。

また、API連携でDNSの切り替えやメールの経路を変更することなく容易に導入を可能とし、Box、DropBoxなどOffice 365以外のオンラインストレージも保護するとしている。

主要機能として「ビジネスメール詐欺対策」「未知の脅威を検知・対処」「メール本文・添付ファイル内の不審URL検出」の3点を挙げている。

ビジネスメール詐欺対策では、メールのコンテンツを検索して、ビジネスメール詐欺 (BEC)、ランサムウェア、フィッシング、およびその他のスパムメールを検出し、Office 365ユーザーを保護。

未知の脅威を検知・対処については、機械学習型検索、文書ファイルの脆弱性を悪用する攻撃の検出などを実施し、未知の脅威の可能性があると判断されたファイルを仮想アナライザ(サンドボックス)で解析するほか、ポリシーで設定した検査を実施する。

メール本文・添付ファイル内の不審URL検出に関しては、トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network」により、収集したさまざまな脅威情報を基にメール本文やファイル内に含まれるURLから不審URLを検出し、処理を行うことで標的型メールの対策を強化するとしている。