ナブテスコと凸版印刷は12月3日、スライド式自動ドアの動きに合わせ、変化する映像投影ソリューション「コネクトドア」を共同開発したと発表した。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)とナブテスコの共同研究プロジェクトをベースとして、ナブテスコと凸版印刷が実用化を進める。
「コネクトドア」は、ナブテスコの駆動制御技術と凸版印刷が持つ、システム開発技術力、映像制作力を組み合わせることで、商業施設や観光施設などに設置されている自動ドアをはじめとしたエントランス空間を静的な空間から動的な空間へと変化させることができる新たな映像ソリューション。
自動ドアの開閉に合わせ投影する映像や音声を切り替えることができ、設置場所によって異なるドアのサイズや開閉スピードにも同調させることができるという。自動ドアに投影された映像と空間を一体化させ、エンターテイメント空間や広告スペースに活用できる。
既に設置されているナブテスコ製の自動ドア(ブランド名:NABCO)であれば、使用中の駆動装置はそのままに、プロジェクタなどの設備追加だけで、システムを構築することが可能。価格は、システム利用料が30万円~/月、保守費10万円~/月。
今後、共同で実証実験を行うとともに、空港、ショッピングモール、アミューズメントスペースなどの商業施設、ショールーム、観光関連施設向けに2018年12月から試験販売を開始する。
両者は今後、海外にも展開。さらに、都市開発を行っている大手デベロッパー向けにテナントの広告をネットワーク管理する新商品を開発し、2020年中に10億円の売上を目指す。