日立ソリューションズは11月29日、米Bitglass(ビットグラス)と、複数のクラウドサービスの利用を安全かつ適切に制御できるCASB(Cloud Access Security Broker)サービス「Bitglass」の販売代理店契約を締結し、12月10日から販売開始すると発表した。

同サービスは、クラウド上で複数のクラウドサービスと連携することで利用を制御し、外出先などのネットワーク環境や私物パソコンなどのデバイスからのクラウドサービスの利用についても制御を可能としている。オプションでデータの暗号化による保護、透かしの挿入、マルウェア検知なども適用でき、クラウドサービス利用者は企業のセキュリティポリシーに沿って、安全で適切にクラウドサービスを利用できるようになるという。

また、クラウド上で提供しているためクラウドサービス利用者のデバイスに新たなアプリケーションやモジュールを追加する必要がなく、大規模な企業でも短期間での導入が可能。独自技術である「AJAX VM」により、クラウドサービスの仕様が変更されても影響を受けずに利用を継続することができ、ユーザやシステム管理者の負荷を低減するとしている。

さらに、利用されている40万以上のクラウドサービスの日々更新される接続先や信頼性などの情報を自動収集し、AIで分析しており、企業内のクラウドサービスの利用状況を的確に可視化することに加え、マルウェア対策に米Cylanceの「CylancePROTECT」を採用。AIと機械学習によりマルウェアを検知するため、パターンファイルの更新が不要だという。

  • CASBサービス「Bitglass」の概要

    CASBサービス「Bitglass」の概要

日立ソリューションズは従来から「Office 365」「Salesforce」「Okta Identity Cloud」などのクラウドサービスを提供しており、SharePoint Onlineの透過的な暗号化/復号を実現する「SharePoint Online秘匿化ソリューション」、クラウドや仮想環境の特権ID管理を実現する「CA Privileged Access Manager」などを、クラウドセキュリティ強化ソリューションとして提供している。

今回、Bitglassをクラウドセキュリティ強化ソリューションのラインナップに追加して拡充するとともに、さまざまな製品・サービスを組み合わせ、最適なセキュリティ対策を提供し、顧客のクラウドシフトをトータルに支援していく考えだ。価格は個別見積もり。