日本ヒューレット・パッカード(HPE)は11月29日、将来を見据えたセキュリティ対策を標準装備した中堅・中小企業向けのサーバ製品と、システム導入に対する支援策を発表した。
今回、発表したサーバーはエントリーモデルのコンパクトタワー型サーバ「HPE ProLiant ML30 Gen10」、コンパクトラック型サーバ「HPE ProLiant DL20 Gen10」の2機種。
両製品は、HPE Gen10サーバ共通の管理チップであるiLO 5による「HPE Silicon Root of Trust」を標準装備。OS稼働中にも動作を止めることなくファームウェアの改ざんを検知することで、修正するセキュリティ機能を提供する。
ML30は、コンパクトな筐体でエンタープライズクラスの機能を備えたタワー型サーバとなり、中小企業やリモートオフィス、ブランチオフィスなどのファイルサーバ、仮想化、および多機能ユースケースの実行に適している。
また、40℃、45℃での稼働をサポートすることによる消費電力低減(ASHRAE:American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers、米国暖房冷凍空調学会、A3, A4準拠)を実現するという。
DL20は、奥行き42cmとラック型サーバとして最小筐体ながら、90TB SSDストレージを搭載し拡張性を有する。
さらに、冗長電源、RAIDなどの可用性を備え、Webサーバ、中小規模のデータセンター、エッジサーバ、組み込み用途にも適している。ML30と同様に40℃、45℃における稼働をサポートすることで消費電力低減が図れるとしている。
一方、2020年1月にMicrosoft Windows Server 2008のサポート終了や、高度化するシステム要件、増大するセキュリティリスクなど、さまざまな課題への対応は中小・中堅企業でも重要となることから、中小・中堅企業の最新のITシステム導入を後押しする支援策として、オンライン構成支援ツール「iQuote」の提供開始に加え、期間限定の特別価格キャンペーンを開始する。
iQuoteは、中小・中堅企業向けのサーバ、ストレージ、ネットワーク、サービス&サポート製品を掲載し、直感的に操作できるGUIでシステム選定や見積もり取得を容易にするという。また、キャンペーンではHPE Gen10サーバを12月3日~2019年3月29日の期間限定で最大30%引きの特別価格で提供し、同社のオンラインストア「HPE DirectPlus」で開始する。
価格は、いずれも税別でML30が13万3000円~、DL20が16万円~。