STMicroelectronicsは、電力線通信(PLC)方式の1つである「G3-PLC」の通信規格CENELEC B認証取得済みプロトコル・スタックを搭載したPLCソリューション「ST8500」を発表した。
同製品は、CENELECおよびFCC帯域でPRIME 1.3.6〜PRIME 1.4までのすべてのPRIME規格に対する認証取得済みライブラリを提供しているほか、すべてのスタックにおいて、あらゆる分野で優れたネットワーク適用範囲を保証するための高性能ルーティング・アルゴリズムが採用されているという。
また、さまざまなPLC規格の変調とコーディング方式を処理する専用リアルタイム・エンジンと、上位層の処理およびシステム制御を担うArm Cortex-M4Fプロセッサを搭載しているため、機器メーカーは、単一のハードウェア・プラットフォームで複数の市場と地域に対応することができるほか、リモート更新により、現場の資産を長期にわたって使用することができるようになる。さらに、AES暗号化エンジンなど、スマート・エネルギー・アプリケーション向けの専用ペリフェラルも実装されて いるほか、内蔵されている包括的なアナログ・フロントエンド(AFE)により、STLD1ライン・ドライバに直接接続することも可能となっている。
なお、同製品はQFN56パッケージ(7mm×7mm×1mm)、STLD1はQFN24パッケージ(4mm×4mm×1mm)で、それぞれすでに出荷を開始しているという。