Xilinxは、データセンター向けアクセラレータカード「Alveo」のポートフォリオを拡充する新製品として、「Alveo U280」を発表した。Alveo U280カードは、高帯域幅メモリ(HBM2)を備え、最先端の高性能サーバインターコネクトに対応する。
また、Xilinxは、Dell EMCがサーバベンダとして初めてAlveo U200アクセラレータカードを認定したことを併せて発表した。HPC(高性能コンピューティング)やその他のワークロードの高速化を目的として、特定のDell EMC PowerEdgeサーバでAlveo U200が利用可能になるという。
Alveoアクセラレータカードは、クラウド型かオンプレミス型かを問わず、データセンターで運用される業界標準サーバのパフォーマンスを向上させるために設計された。
新製品のAlveo U280アクセラレータカードは、容量8GB、帯域幅460GB/秒のHBM2を搭載し、データベース、分析、機械学習推論など、メモリバウンドで演算負荷の高いアプリケーション向けに性能および適応性の高いアクセラレーションを提供する。
また、CCIX対応のPCI Express 4.0をサポートしており、最新のサーバインターコネクトインフラストラクチャを活用することで、複数のCCIXホストプロセッサと高帯域幅、低レイテンシ、キャッシュコヒーレントな共有メモリアクセスを可能にする。これらの機能はすべて、昨今の要求の厳しいHPC環境および、金融取引やリスクモデリング、データベースアクセラレーションなどの一般的なデータセンターワークロードに対応するよう設計されている。
なお、Alveo U280は、2019年第1四半期にサンプル出荷を開始する予定。
また、Alveo U200アクセラレータを初めて認定したDell EMC PowerEdgeサーバは、2018年12月から提供を開始する。Alveoアクセラレータカードを利用可能な PowerEdgeサーバには、R740、R740xd、R7425、R840およびR940xaが含まれる。