Applied Materials(AMAT)は11月15日(米国時間)、同社の研究開発機能を拡充するマテリアルズ エンジニアリング テクノロジー アクセラレーター(METAセンター)の設置計画を発表した。長らく指標となっていたムーアの法則に沿った微細化が困難を増す中で、同センターはAMATおよびユーザーにさらなるイノベーションを推進するものと位置づけられている。
METAセンターは、ニューヨーク州アルバニーのニューヨーク州立大学(State University of New York Polytechnic Institute:SUNY Poly)キャンパス内に置かれ、ニューヨーク州、ニューヨーク州立大学研究財団、SUNY Polyとの間で締結される合意書によって設立される予定。この合意はすでにエンパイア ステート デイベロップメント(Empire State Development)理事会の承認を受け、現在はニューヨーク州公共機関管理委員会(New York State Public Authorities Control Board)の承認を申請している。
METAセンターの最大の目標はユーザーに新たな半導体材料とプロセス技術を迅速に提供し、半導体の性能、消費電力、コストにブレークスルーをもたらすことにある。新センターは、既存のメイダン テクノロジー センターの機能を補完・拡充する。また、イノベーションハブとして機能し、テクノロジーのエコシステムにまたがる活発なコラボレーションと迅速化を目指す。
なお、METAセンターは2019年の開設を目指しており、24000平方フィート(約2230m2)のクリーンルームを備える。また、AMATの各種最先端プロセス装置を設置するほか、ユーザーの工場での新しいチップ材料やチップ構造の量産に向けたパイロット生産に向けて補完的な技術も導入される。