NTTテクノクロスは11月21日、マルチリンガル案内ロボット「AMARYLLIS(アマリリス)」の提供を11月30日より開始すると発表した。
近年の訪日外国人観光客の急増に伴い、ホテルや観光スポット、デパートなどさまざまな施設において、外国人の応対業務に割かれる従業員稼働が増大。このような人的コストを削減するため、定型的な案内業務をコミュニケーションロボットに任せる試みが増えているという。
その一方で、従来型ロボットは「いつ話しかけていいか分からない」「話しかけたことを聞き取ってくれたのか分からない」といったコミュニケーションにおける「間の悪さ」が課題としてある。このために、たとえマルチリンガル対応のロボットであっても利用が伸び悩み、結果としてロボット導入による効果を得ることが難しい状況であった。
しかし、今回提供する「AMARYLLIS」ではコミュニケーションロボット「Sota」を採用し、Sotaに新しく搭載された対話円滑化SDKにより、人とロボットが自然なテンポで会話できる機能を実現。さらに、利用者の話しを聞いている反応も示すことができるため、あたかも実際のコンシェルジュとやり取りしているようなサービスを提供することができる。
また、利用者の話しかけに対してSotaがどのように返答し、ディスプレイにどの案内画像を表示するのかといった対話ルールは、Microsoft Excelを使って簡単に作成・編集することが可能。加えて、作成したコンテンツを登録するだけで、Sotaとディスプレイを連携させた案内サービスを構築することもできる。これにより、音声だけでなく、タブレット操作も併用しての案内が可能となり、地図や写真などを用いて分かりやすい案内を実現した。
なお同製品は、日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応。価格は、初年度が65万円(税別)~で、2年目以降は52万円(税別)~となる。