日本能率協会(JMA)は11月22日、全国のビジネスパーソン1000人を対象に実施した職場や仕事に対する考えに関する意識調査である第9回「ビジネスパーソン 1000 人調査」を発表した。
今回は、「チームの雰囲気」が働く人の満足度やモチベーションにどう影響しているか、その意識を聞いた。同調査では、「チーム」を所属する最も身近な部署の単位(課・グループ)と定義している。
現在所属している職場チームの雰囲気の満足度を聞いたところ、全体では、「とても満足している」(10.9%)、「やや満足している」(43.6%)と満足している人が半数を超えた。
ただし年代別で見ると、20代と60代は約6割が満足している一方、50代は満足している人が半数に達していないという。
チームの雰囲気に満足していない人(455人)にその理由を聞いたところ、「フェアな評価がなされていないから」(24.0%)が最も多く、これに「困った時にも互いに助け合うことがないから」(21.8%)、「互いに本音を話せないから」(21.3%)が続いている。
上司から言われて嫌だと思う一言を聞いたところ、全体では「使えないな」(33.8%)が最も多かった。これに、「そんなこともできないのか?」(32.6%)、「余計なことをするな」(23.4%)が続いている。
逆に、上司から言われてやる気がでる一言を聞いたところ、全体では、「ありがとう」(35.1%)が最も多く、これに「よくやった」(23.9%)、「頑張ってるね」(19.8%)が続いた。
性別で見ると、各上位3項目の言葉を選択した人はいずれも女性が多く、特に「ありがとう」は男性よりも15.9ポイント高い結果となった。これより、同協会は「やってあたり前と思われるのではなく、その過程を見てもらいたい」という意識の表れと推察している。