日立システムズは11月21日、従業員向けの施設として、「働き方改革」や「健康経営」の推進を目的とした「Connect SMILE∞ LABO」を、本社地区の事業所内に開設した。

  • 「Connect SMILE∞ LABO」

このラボは、あらゆるものをつなぎ、新しいSMILEをつくる実験の場をコンセプトに、日立システムズやパートナー企業などが持つ「働き方改革」や「健康経営」を支援する製品・サービスなどの実証を中心に、さまざまな取り組みを中長期的に実施するという。

同社は今後、このラボで実証した結果を基に改善したサービスを提供するだけでなく、オフィス空間を設計するデザイン会社などと連携し、多目的・多機能なオフィス空間を提供するという。

オフィス空間の提供にあたっては、データセンターなど向けにファシリティ関連の工事サービスを提供してきたノウハウを生かし、オフィス空間を検討する際に必要となる全体スケジュールの策定や導入サービス、じゅう器・設備などの選定、費用対効果算出などの企画から、消防法やビル管理会社のルール等を考慮した施工、機器やファシリティの故障対応時の受付などの運用までを日立システムズがワンストップで提供する。

「Connect SMILE∞ LABO」には、これまで設置されていなかった出張者向けの勤務席(サテライト席)も設けるとともに、「働き方改革」「健康経営」に関するコーポレートメッセージを発信するデジタルサイネージ、インタラクティブホワイトボードなどの各種コミュニケーションツールを備えたスペースを確保。さらに、これらのスペースすべてにセンサーを設置し、常に利用状況を確認することを可能にしている。

これらにより、打ち合わせスペース不足の解消や会議の生産性向上などを実現するとともに、利用状況などを見える化する。

  • 「Connect SMILE∞ LABO」の全体概要図

また、日常の声から心の健康状態を手軽にチェックできる日立システムズのクラウドサービス「音声こころ分析サービス」を設置。音声データを取得してチェックする運用が難しい場合に備え、設置されたロボットに話し掛けることで音声データを取得し、チェックする運用を含めた活用環境の検証を実施する。

これ以外にも、空気を殺菌する紫外線殺菌装置「AERO SHIELD(エアロシールド)」の設置や、ヘルスケア関連情報やサービス、システムなどを融合させた「健康プラットフォーム」の構築で連携するタニタグループの体組成計や血圧計、さらにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸を多く含んだタニタコーヒーを提供する。

今後、日立システムズは、「Connect SMILE∞ LABO」で蓄積した従業員の行動変容データを分析・解析し、既存サービスの改善や新規サービスの開発などに生かしていく。