アクロニス・ジャパンは11月20日、サービスプロバイダ向けプラットフォームである「Acronis Data Cloud」の新バージョンとして、「Acronis Data Cloud 7.8」をリリースした。
同バージョンの新機能及び改善点は、Microsoft Office 365全体の保護、ディザスタリカバリ(DR)の簡素化、ランサムウェア防御の強化、Acronis Notary Cloudの4点。
Office 365全体の保護に関しては、従来のExchange Onlineに加え、OneDrive for Business及びShare Point Onlineのバックアップが可能になった。エージェントは不要であり、MicrosoftのデータセンターからAcronisのデータセンターへ直接バックアップを実行し、サービスプロバイダはデータセンターの国と場所を選ぶことができる。ユーザーは、バックアップを検索し、個々のファイルやメッセージを見つけて復元することもできるという。
ディザスタリカバリの簡素化については、複雑なディザスタリカバリ計画をランブックによって簡素化・自動化する。
ランサムウェア防御の強化に関して、ランサムウェアの攻撃を検知・遮断するという「Acronis Active Protection」は、不正なアクティビティを監視し、疑わしい振る舞いを遮断し、影響のあるファイルを自動的に復旧する。
ML(機械学習)テクノロジーにより検知機能を強化した新バージョンでは、ネットワーク共有上のデータをローカルドライブと同様に自動復旧するという。
また、リムーバブルデバイスのスキャン機能を新たに搭載した。
Acronis Notary Cloudについては、多様な規模の企業向けブロックチェーンベースのノータリゼーション(公証)、電子署名、データ検証(ベリファイ)をプロバイダがサービスとして提供可能になったという。
Acronis Notary Cloudは、ファイルのユニークなデジタルフィンガープリントを生成し、それをパブリックのブロックチェーン台帳に保管し、ファイルの真正性(オリジナルで改竄されていないこと)と存在を日付と共に証明するとしている。