大日本印刷(以下、DNP)は11月20日、Salesforceのマーケティングクラウドプラットフォーム上で、ビジネスアプリ「DNPパーソナライズドオファーサービス」の提供を2019年春から開始すると発表した。
これにより、Salesforceの顧客や開発者で形成する「Salesforceエコシステム」の利用企業は、国内の生活者に対して、電子メールやアプリなどのデジタルツールだけでなく、DMなどのアナログツールでもアプローチできるようになる。
発表によると、人々のライフスタイルやニーズが多様化していることを受け、生活者一人ひとりにパーソナライズ化した情報を届けることで事業拡大につなげたいという企業の要望が高まっているという。併せて、デジタルマーケティング施策として、電子メールなどのデジタル施策とDMなどのアナログ施策を組み合わせた施策のほうが効果が高い場合があるということも分かってきていると説明する。
これに対し「DNPパーソナライズドオファーサービス」は、生活者にとって最適なタイミングや嗜好を見極め、DMを自動送付することが可能だという。総インストール数500万件を超えるビジネスアプリケーションマーケットプレイス「AppExchange」を通じて、同サービスを提供していく。なお、同サービスの利用価格は月額50万円となる。
同社は今後、デジタルとアナログを融合したマーケティング施策を支援するサービスをさらに充実させ、企業と生活者とのコミュニケーションのデザインやコンサルティング、各種デジタルマーケティングツールの連動および運用・実施、効果測定などを一貫して提供していく考え。関連サービスも含めて2021年に単年で25億円の売上を見込んでいるという。