パナソニックESネットワークスは11月15日、ボックス型ハイエンドスイッチングハブ「ZEQUO(ゼクオ)」シリーズ2機種と、無線LANアクセスポイントやネットワークカメラ接続用として1ポートあたり30Wまで給電が可能なPoE Plus給電スイッチングハブ「FA-ML4TPoE+」を2019年3月に発売すると発表した。
ZEQUOシリーズは、主にPCネットワーク構築用で全ポートギガビットに対応し、多様な認証機能を搭載するボックス型レイヤ2スイッチングハブ「ZEQUO 2300(24ポートタイプ)」「ZEQUO 2310(16ポートタイプ)」の2機種。
同製品は、MACアドレス認証機能、Web認証機能、IEEE802.1Xユーザー認証機能と3つの認証機能に対応し、ポート単位で複数の認証が可能なトリプル認証や、ユーザー認証と端末認証を段階的に行えるステップ認証にも対応することで、よりセキュアなネットワーク構築を可能としている。
また、コアからエッジまでにZEQUOシリーズ、ネットワークカメラ接続用にFA-ML4TPoE+を使用すると、IGMPクエリアおよびIGMP Snooping機能により、IGMPパケットを監視し、不要なデータを端末に流れないようにフィルタリングすることで、動画配信など大容量データを効率よく処理するカメラネットワークのバックボーンとしても使用できるという。
さらに、騒音を軽減するファンレス構造を採用し、動作環境温度を50 ℃まで対応し、本体のコンパクト化により盤内などの狭い場所にも設置が可能。同製品の特徴として「多様な認証機能」「IGMPクエリアおよびIGMP Snooping機能」「多様な設定方法」の3点を挙げる。
認証機能としては、ZEQUO 2300及びZEQUO 2310は標準でMACアドレス認証機能、Web認証機能、IEEE802.1Xユーザー認証機能を搭載し、不正ユーザーや不正PCの社内システムへの不正接続を遮断できる。通常は、PCやタブレット端末などのMACアドレスを使用した認証方式であるMACアドレス認証により端末のアクセスの制限を可能としている。
しかし、これだけでは不正ユーザーが認証許可を受けた端末を使用すると社内システムに接続できるため、Web認証機能やIEEE802.1Xユーザー認証機能など、ユーザー認証機能により不正ユーザーのアクセスを制限することで、強固なセキュリティの確保したという。また、ポート単位で複数の認証が可能な「トリプル認証」や、ユーザー認証と端末認証を段階的に行える「ステップ認証」にも対応できる。
IGMPクエリアとIGMP Snooping機能の搭載により、IGMPパケットを監視し不要なデータが端末に流れないようにフィルタリングする。動画配信などの大容量データも効率よく処理し、カメラネットワークのバックボーンとしても使用できるという。
また、FA-ML4TPoE+はPoEオートリブート機能により、ネットワークカメラや無線アクセスポイントなどのPoE機器のフリーズを検知し、本体のPoE給電をOFF/ONすることでPoE機器をリブート(再起動)できる。PoEオートリブートを設定すると、カメラネットワークではカメラフリーズによる録画漏れを最小にし、無線LANネットワークでは通信集中によるアクセスポイントのフリーズと通信障害を早急に復旧を可能としている。
なお、PoEオートリブートの設定には、同社のスイッチングハブ対応アプリケーションである無償の「ZEQUO assist Plus」または有償の「PPS」が必要となる。
設定方法は、CLI(Command Line Interface)とWeb画面の2種類に対応。CLIでは、ネットワーク技術者などネットワーク機器を使い慣れている人が慣れ親しんだコマンドで設定可能なため、より多くの項目を素早く設定できるという。Web画面は日本語によるグラフィカルな設定画面のため、エンドユーザーなどネットワーク機器を使い慣れていない方でも設定変更などが容易に行える。
加えて、ZEQUO 2300とZEQUO 2310はSDカードスロットを搭載し、SDカードブート機能により、障害発生時にはファームウェア・コンフィグを保存したSDカードを代替機に挿入して起動することで、迅速・簡単な復旧を可能としている。各製品の工事費別の税別価格と2019年度の販売目標はZEQUO 2300が19万8000円、2300台、ZEQUO 2310は16万5000円、1800台、FA-ML4TPoE+は6万8000円、9000台を、それぞれ計画しちえる。