米オラクルはこのほど、AI(人工知能)や工学シミュレーションなど、パフォーマンスが重視されるワークロードをクラウド上で実行するための新たなベアメタル・コンピューティング・インスタンスを「Oracle Cloud Infrastructure」で提供すると発表した。
新インスタンスは高周波数のIntel Xeonスケーラブル・プロセッサとMellanoxの高性能ネットワーク・インタフェース・コントローラを利用している。新インスタンスの追加により、CPUベースおよびNVIDIA GPUベースのHPCワークロードに幅広く対応するオラクルのインフラストラクチャ・ソリューション・セットが完成するとしている。
「Clustered Network」の一部であり、低レイテンシー、高帯域幅のRDMAネットワークへのアクセスを実現する。「Clustered Network」により、自動車業界であれば交通事故シミュレーション、医療業界であればDNAシークエンシング、石油業界であれば貯留層シミュレーションにクラウドを活用できるという。
これらの機能は「Oracle Cloud Infrastructure」のNVIDIA HGX-2プラットフォームのサポートにも拡張され、AIやディープ・ラーニングなどの大規模なGPUワークロードに対応する次世代NVIDIA Tensor Core GPUの一部としてクラスタ化されたネットワーキングのメリットを活用できるようになる。
インスタンスは、米国およびEUのオラクルのリージョンにおいて1時間当たり0.075ドル(1コア)で提供される。