PFUは11月14日~16日にかけて神奈川県・パシフィコ横浜にて開催されている最先端の組込技術、IoT技術にフォーカスした総合技術展「ET&IoT Technology 2018」にて、さまざまな産業分野で活用可能な組込みコンピュータそのものの紹介のほか、車載グレード対応組み込みコンピュータを用いたデモや、組込みコンピュータの機能を拡張させることを可能とする拡張カードAIシリーズの紹介などを行なっている。

車載グレード対応のデモは、Intel CPUベースのAutomotive Grade Linux対応車載組込みシステム開発用コントローラを実際に稼動させ、走行するラジコンから送られてくる映像を処理、表示させるというもの。本当は、実車に搭載して走行を、ということをやりたかったそうだが、流石に会場内では無理なので、走行するラジコンカーからの映像を物体認識で処理する運転支援デモとなったそうだ。具体的には、エッジ(ラジコンカー)からの映像を無線で飛ばし、コントローラ側でディープラーニングを用いた物体認識の処理を実施、それをディスプレイに表示する、というものとなっている。

  • デジタルコックピットによる運転支援デモの様子
  • デジタルコックピットによる運転支援デモの様子
  • Automotive Grade Linux対応車載組込みシステム開発用コントローラを用いたデジタルコックピットによる運転支援デモの様子

また、機能拡張カードは、すでに提供を開始しているEtherCATカードやディープラーニングアクセラレータカードなどの紹介のほか、参考出展として映像系のカードの展示も複数行なわれている。主なものとしては、「JPEG2000 デコードカード」、「JPEG2000 エンコードカード」、「Video over IPカード」となっており、製品自体としては完成の域に達しており、顧客から要望があれば、提供も可能だという。

  • 機能拡張カード
  • 機能拡張カード
  • 機能拡張カード
  • 機能拡張カード
  • すでに提供を開始している機能拡張カードのほかに、参考出展のカードも展示されている

このほか、同社ブースでは1Uハーフラックマウント型組込みコンピュータも参考出展という形で展示されている。これは、フロントにシリアルポートを4つ搭載したもので、こちらも機能拡張カードと同じく、システムとしては完成の域に達しており、顧客からの引き合いがあれば提供することも可能だとしていた。

  • 参考出展の1Uハーフラックマウント型組込みコンピュータ

    参考出展の1Uハーフラックマウント型組込みコンピュータ。参考出展ながらも、ほぼほぼ完成された状態であり、引き合いがあれば提供も可能だという