ヤマハ発動機は14日、農業自動化ソリューションを開発するニュージーランドのスタートアップ企業「Robotics Plus」(ロボティクス・プラス)に800万USドルの追加出資を発表。昨年12月の200万USドルと合わせ日本円で約11億円となる計1,000万USドルの出資となる。
ニュージーランドの北東の都市Tauranga(タウランガ)に本社を構えるRobotics Plusはリンゴの自動パッキングマシーンやキウイの自動収穫機、果樹園での多目的ロボットなど農業用のUGV(Unmanned Ground Vehicle)を開発するスタートアップ企業。迫力ある独創的な同社のマシーンは、自らもがエンドユーザーからスタートしたという同社が商業的な実証を積み重ねてきたものであることが公式ページには掲載されている。
ヤマハ発動機では、今回のRobotics Plusへの出資を中期経営計画の成長戦略ソリューションビジネス「個性ある多様性を創る」の一環であることが記述されている。同社の新中期経営計画(2016年-2018年)では、"マリン・世界3兆円市場への挑戦"、"ひろがるモビリティの世界"、"基盤技術の開発"とともに"ソリューションビジネス 「個性ある多様性」を創る"が掲げられている。農業分野の無人ヘリコプターなど米国でのUMS(Unmanned System)を切り拓いてきた実績を持つ同社は、「農業用UGVや果樹の収穫といった農作業を自動化する技術の共同開発の強化と、農業テクノロジー分野の事業開発を狙いとしており、今後当社とロボティクス・プラスは、米国における農業自動化事業の展開を加速させていきます。」と農業分野における効率化拡大をRobotics Plusとともに邁進していく旨を述べている。