キューサイは11月13日、NTTデータおよびNTTデータ経営研究所と、テレビショッピング番組の内容から問い合わせ電話数(以下、入電件数)を予測する技術を開発し、番組制作に活用したところ、入電件数が増加したと発表した。
今回、番組を視聴した人が商品に興味を持ち電話をかけるまでの反応を予測するAIモデル「nAomI」(読み方:ナオミ)を構築。2018年7月に、機械的に生成した数千通りの構成案をnAomIに読み込んで評価させ、最も入電件数が見込めると予測した番組を放送した。対象ブランドは「ひざサポートコラーゲン」。
その結果、従来の制作手法で同時期に放送した2つの番組と比べてより、入電件数が27.6%増加することが確認したという。その要因としては、数千通りの構成案を生成・評価することで、従来の方法では実現に至りづらい意外性の高い案を制作・放送できた可能性があるという。
今後、両社はそれぞれが進めてきた研究およびノウハウを生かして、人工知能を活用した番組制作の最適化に向けて効果検証を行う。