ジョンソン・エンド・ジョンソンは、主要拠点(ハブ倉庫)のひとつで整形外科製品を扱う羽田ディストリビューションセンター(ヤマトグループ羽田クロノゲート内)にロボット倉庫を導入し、物流拠点としての機能を強化したと発表した。
ロボット倉庫は、これまで手作業で行っていた、保管棚へ製品を取りに行く作業工程を、棚に変わる箱型のロボットにより自動化する。受注内容に従って、コンピュータ操作によりピックアップすべき製品・部品を指定すると、61台の箱型ロボットが倉庫内から部品をピックアップ。手元に届いた製品・部品類のバーコードを読み取ることで、正しくピッキングが行われたことを確認。製品に関する専門知識や作業の経験量に依存せず、誰もが正確で迅速なピッキング作業を行うことを可能にしたという。
同社は、整形外科領域における手術用の製品、関連部品として、数万種類の製品を揃えており、この中から、症例に合わせた製品を正確に選び出荷するため、羽田ディストリビューションセンターでは、これまで、製品に関する高い専門性を備えた作業従事者が手作業により製品のピックアップ作業を担ってきた。
しかし、羽田ディストリビューションセンターで、その取り扱い製品数が年々増加しており、運送・倉庫業における人手不足も深刻な問題となっていることから、今回、ロボット倉庫を導入したという。
ロボット倉庫は、熟練した作業員がこれまで手作業で行っていた保管棚からの製品ピックアップ作業を自動化するもので、ネジ類などの細かい部品や種類の多い製品、また使用頻度の高い製品などのピックアップ作業を迅速かつ正確に行うことができるようになるという。