ルネサス エレクトロニクスは11月12日、印Mahindra & MahindraのABB FIA フォーミュラE選手権参戦チームであるマヒンドラ・レーシングとの戦略的提携を、2018-19シーズン(シーズン5)に向けて拡大することを発表した。

ルネサスとマヒンドラは2017年11月に提携を開始。以来、マヒンドラ・レーシングチームは、フォーミュラEのパワートレインシステム向けにルネサスの車載用マイコン「RH850/E2x」と車載用バッテリ管理ICを活用する形で、システムレベルの設計改良を行ってきた。

今回の提携拡大により、シーズン5に向けて、ルネサスはPoC(proof-of-concept)設計にモジュールレベルのアプローチを取り入れ、プリント基板設計、回路図、ソフトウェア、およびモジュラーレベルのテストを含む電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)の開発を実施。これにより、処理能力の向上ならびにバッテリ管理ICによるバッテリセーフティシステムの改善が可能となったという。

なお、フォーミュラEシーズン5は2018年12月15日にリヤドで開催されるディルイーヤE-Prixを初戦として、2019年7月14日開催のニューヨークシティE-Prixまで続く予定となっている。

  • マヒンドラ・レーシングのフォーミュラEマシン

    マヒンドラ・レーシングのフォーミュラEマシン