東京商工リサーチは11月8日、第8回「全国女性社長」調査の結果を発表した。同調査は、同社が保有する約480万社の経営者情報(個人企業を含む)から、女性社長(病院、生協などの理事長を含む)を抽出・分析したもの。
今回、全国の女性社長は41万1969人であることがわかり、調査を開始した2010年の21万人から倍増した。
都道府県別で女性社長数が最も多かったのは、東京都の10万4641人(前年9万5177人)で、調査開始以来、初めて10万人を突破し8年連続トップだったという。これに、大阪府(3万5263人)、神奈川県(2万6232人)、愛知県(2万2682人)、福岡県(1万9229人)が続いている。一方、少なかったのは、島根県(1428人)、福井県(1771人)、鳥取県(1796人)と前年と顔ぶれは変わらず、企業数や人口に比例した格好になった。
女性社長の出身大学は、日本大学が397人(前年362人)で8年連続のトップだった。これに、東京女子医科大学の310人(同286人)、慶応義塾大学の281人(同256人)が続いている。国公立大学では、12位の東京大学が125人(前年104人・16位)でトップだった。
女性社長の名前の1位は、「和子」が4914人で8年連続トップとなった。これに、「洋子」(4322人)、「幸子」(4302人)が続いており、上位3位は前年と同じ顔ぶれだった。トップの「和子」は、昭和初期から昭和27年(1952年)頃まで、女性の生まれ年別の名前ランキングトップだったことも影響していると見られるようだ。
上位20位の大半は「子」が付く名前だが、唯一18位に「明美」(1819人)がランクインした。21位以下では、28位に「由美」(前年30位)、30位に「真由美」(同33位)、31位に「直美」(同32位)がランクインしており、それぞれ昨年より順位を上げて世代交代の兆しもうかがえるという。