ラックは11月8日、緊急対応サービスやセキュリティ監視サービスにより蓄積された膨大なセキュリティインテリジェンス情報を活用し、セキュリティ運用業務における様々な調査ツールを無料で提供するWebサイト「FalconNest(ファルコンネスト)」を公開した。

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「FalconNest」は、ラックが収集した情報を活用して、標的型攻撃の痕跡や不審ファイルの判定などが可能となるWebサイト。企業のセキュリティ対応部門が独自にサイバー攻撃の痕跡確認やマルウェアの判定を手軽に行えるようになり、被害の深刻度を迅速に把握できる。

同サイトが提供する調査ツールは、Web上から利用者登録を行うことで、無料で利用可能。主に「侵害判定」と「マルウェア自動分析」のふたつの機能を提供している。機能は今後追加していく予定だとし、それぞれの機能についてはシステムとしての販売も検討しているということだ。

また、同調査ツールはラックが有する脅威情報を活用して、高い精度を確保しているという。企業のセキュリティ担当部門のユーザーは、導入している市販のセキュリティ対策製品とあわせて同調査ツールを活用することで、より多面的で精度の高い調査を行える。

主に日本の組織に属するユーザーを想定しており、提供された情報や調査によって得られた分析結果は利用者間で共有されないため、安心して利用できるとしている。