freeeは11月5日、「クラウド会計ソフト freee(以下、会計freee)」において、グループ経営における連結決算業務をクラウドで効率化できる「freee 連結決算キット」の提供を開始すると発表した。

「会計freee」は、2017年3月に内部統制・監査に対応した「freee エンタープライズプラン」を開始して以降、個人事業主や会社設立直後の法人のほか、上場企業や上場準備企業でも導入されてきた。その中で、グループ経営管理を効率化したいというニーズがあることが分かったという。

  • 「freee 連結決算キット」イメージ

同社によると、これまで、グループの経営状態を把握する際には、子会社からのデータ収集や勘定科目の変換、内部取引の相殺など、煩雑な手続きを多く伴っていた。また、子会社ごとに違ったツールを使っている場合や、勘定科目が統一されていない場合、転記などの手間が膨大化し、月次決算の遅延につながることもあったという。これら課題を解決するため、同サービスの提供を至ったとする。

同サービスは、子会社が利用している会計freeeの試算表データを、API連携を用いてGoogle スプレッドシートに出力し、自動で収集・連結修正する外部ツール。グループ経営を行う中堅企業に向けに、「会計freee」のエンタープライズプランのオプションとして提供される。

クラウドで連携するため業務効率化につながるだけでなく、グループ経営の財務状況をリアルタイムで可視化することが可能で、グループ全体の経営判断を迅速に行える環境を創出する。