米Adobeは、9月に発表した米Marketo Inc.の買収が完了したことを現地時間10月31日に発表した。

米Marketo Inc.<a href="https://www.marketo.com/">Official Web</a>

米Marketo Inc.Official Web

米Marketo Inc.は、2006年に設立、2012年にユーザ企業1,000社、2014年に売上1億5,000万ドルを達成。ユーザー属性や興味、行動に適したキャンペーンの展開を実現するプラットフォームEngagement Markting Platformを2015年に世に送り出すなど、多くマーケティングの概念が変わるデジタル化されたマーケティング分野で急速に成長してきた企業。パートナー企業やコミュニティを増やしながら、グローバルなプラットフォームを構築している。

9月には、調整金額約47.5億ドルでの買収を発表していたが、米Adobeは現地時間10月31日に買収が完了したことを発表した。SaaSで提供されるクラウドネィティブなMarketoのプラットフォームは、Adobe Experience Cloudに様々な形で組み込めるようになると同社は述べており、コンテンツ制作分野からマーケティングや広告、分析、キャンペーンの展開まで包括的なソリューションを提供するAdobe Experience Cloudがさらに強化されることになる。

Adobeのデジタルエクスペリエンス事業部門担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるBrad Rencher(ブラッド レンチャー)氏は、Adobe Experience CloudとMarketのEngagement Platformの融合が企業規模や業界を問わないソリューションセットとなり、顧客体験中心のエクスペリエンスビジネスを両社で推進していく旨を述べている。

また、MarketoのCEOであるSteve Lucas(スティーブ ルーカス)氏は、「マルケトは長年にわたるB2Bマーケティングのリーダーです。アドビの一部となることにより、マルケトの勢いを加速し、両社が合わさって生まれる価値を世界中のマーケターに提供できるすばらしい機会が生まれたと確信しています。」と両社融合により、デジタルマーケティングの世界に新たな価値が提供できることを述べている。