東芝デジタルソリューションズは11月1日、ものづくりIoTソリューション「Meisterシリーズ」のものづくり情報プラットフォーム「Meister DigitalTwin」と連携し、目的に応じた軸での見える化や分析、トレーサビリティなどIoTデータの価値を高めるソリューション「Meister Apps」の提供を開始したことを発表した。

  • MeisterシリーズおよびMeister Appsの商品・サービス構成

    MeisterシリーズおよびMeister Appsの商品・サービス構成

Meisterシリーズ」は、製造業におけるIoTデータの収集・蓄積や効果的な活用を実現する東芝のIoT「SPINEX(スパインエックス)」における製造業向けソリューション。

その中核商品である「Meister DigitalTwin」は、ものづくりの現場で発生する多種多様かつ膨大なデータを関連付け、デジタル空間上に写像する情報プラットフォーム。製造業向けの汎用型データモデルを用いてデータの関係性を自動的に保持し、ビッグデータ高速処理基盤により時系列で高速に蓄積することで、製品に関する過去・現在のデータの管理、分析、追跡を可能にする。

今回提供を開始する「Meister Apps」は、Meister DigitalTwinと連携したアプリケーション群に加え、データ活用のコンサルティング、最新AI技術の活用も含めたデータ分析ツール・サービスを提供するIoTデータ活用ソリューションだ。

出荷後・工程内不具合が発生した際に、対象の製品がいつ、どこで、どのように作られたか、その対象の製品がどこまで波及しているかをトレースする機能「トレーサビリティ テンプレート」、工場ユーティリティ設備の稼働状況のモニタリングと、外付けセンサーなどのセンサー値をモニタリングし、設備の異常を早期発見することを支援する「ユーティリティ見える化テンプレート」。

そして、生産進捗・設備イベント・品質アラートをダイアグラムとしてグラフに描画し、改善すべきことの気づきを支援する「工場見える化テンプレート」と、Meister DigitalTwinに蓄積されたIoTデータ、ビジネスデータを分析・活用するため、製品軸で工程を横断したさまざまな条件でデータを抽出する「分析データ出力テンプレート」という4つが、第一弾としてリリースされた。