日本電気(NEC)は、AI活用プラットフォーム「NEC Advanced Analytics Platform(以下、AAPF)」に最先端AI技術を順次搭載することを発表した。その第一弾として、既に搭載されている「NEC the WISE」の「異種混合学習」に加え、新たに「RAPID機械学習」、「テキスト含意認識」を搭載する。
AAPFに新搭載されるのは、分析を高速・軽量に処理するディープラーニングエンジン「RAPID機械学習」と、2つの文が同じ意味を含むかどうかを高精度・高速に判定する「テキスト含意認識」。多種多様なデータから自動で複数の規則性を発見できる「異種混合学習」と合わせて、3種類のAI技術が利用可能となった。
これによりユーザーは、単一環境で様々なAI技術を利用でき、複数の分析パターンを比較評価して最適なAI技術が選択できる。また、数値とテキストを組み合わせた分析ができるなど、複数のAI技術を適材適所で多目的に活用し、多様な業務で活用していくことが可能となる。AAPFの提供価格は月額90万円から(税別)。
また、新テンプレート群「NEC Advanced Analytics Platform Solution Templates」は、AI活用の検証フェーズまでを素早く進めることを支援する。 ユーザーは、需要予測や品質分析などの業務テンプレートから自身の業務に合ったものを選択し、テンプレートのガイダンスに従ってデータを用意し入力するだけで、データサイエンティストの知見を活用した詳細な分析結果を得ることができる。
分析過程においては、各現場の業務や条件に合うようにテンプレートをカスタマイズ可能。各テンプレートには、200件以上の業種・業務別の分析事例から、それらを検証するための分析設計(データフォーマット、加工方法、AIパラメータ)と分析結果の可視化手法を抽出して整備し、同製品に組み込まれている。
第一弾として、NECプラットフォームズやNECフィールディングでのAI活用ノウハウをもとにした「製品需要予測テンプレート」、「保守部品需要予測テンプレート」の提供を予定しており、順次テンプレートを追加していくということだ。