ガートナーは、2019年に企業や組織にとって戦略的な重要性を持つと考えられるテクノロジ・トレンドのトップ10を発表した。同社は、今後5年間で重要な転換点に達する、変動性が高く、急成長しているトレンドを、「戦略的テクノロジ・トレンド」と呼んでいる。
ガートナーが発表した、2019年に注目すべき戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10は、以下の通り。
- 自律的なモノ
- 拡張アナリティクス
- AI主導の開発
- デジタル・ツイン
- エッジ機能の拡張
- イマーシブ・エクスペリエンス
- ブロックチェーン
- スマート・スペース
- デジタル倫理とプライバシー
- 量子コンピューティング
ロボット、ドローン、自律走行車などの「自律的なモノ」は、これまで人間が担ってきた機能を、AIを利用して自動化し、そのような自動化は、固定的なプログラミング・モデルによる自動化をはるかに上回る機能を提供し、AIを活用して周囲の環境や人とより自然にやりとりする高度な振る舞いを実現するという。
「拡張アナリティクス」は、拡張インテリジェンスの特定領域に焦点を当て、機械学習を使用してアナリティクスの対象となるコンテンツの開発/利用/共有方法を変革する。
拡張アナリティクスから自動生成された洞察も、エンタプライズ・アプリケーションに組み込まれるようになり、拡張アナリティクスがデータ準備、洞察の生成、洞察の可視化を自動化することによって、多くの状況においてデータ・サイエンティストの関与が不要になるという。
「AI主導の開発」において、新しいモデルでは、サービスとして提供される「事前に定義された」モデルを用いて、専門の開発者が単独で作業できる。これにより、開発者はAIのアルゴリズムとモデルのエコシステムに加えて、AIの機能とモデルをソリューションに組み込むための開発ツールを利用できるようになる。
専門アプリケーション開発では、AIが開発プロセス自体に適用され、データ・サイエンス、アプリケーション開発、テストのさまざまな機能が自動化されるのに伴い、さらなる機会がもたらされ、2022年までに、新規アプリケーション開発プロジェクトの40%以上において、AIが共同開発者としてチームに参加するようになるとしている。