富士通は、米Taniumとパートナーシップ契約を締結し、ネットワークセキュリティサービス領域における協業について合意したことを発表した。
この合意に基づき、富士通は、エンドポイント向けネットワークセキュリティサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS CloudProtect リアルタイム可視化サービス」を、10月31日より提供開始する。
同サービスは、Tanium独自のアーキテクチャーにより、数万台のエンドポイントを即座に可視化する「Tanium Endpoint Platform」と、富士通が開発したセキュリティダッシュボードを組み合わせ、システムの導入から運用、監視、保守までを富士通がトータルにサポートして提供するクラウドサービス。
大規模な企業内ネットワークに接続された数万台ものエンドポイントにおけるセキュリティパッチの適用状況や不正な通信、マルウェアの痕跡などを即座に把握し、その結果を富士通独自のセキュリティダッシュボードでリアルタイムに可視化する。また、マルウェア感染の恐れがある場合は、可視化によってエンドポイントの状態が表示されているセキュリティダッシュボードの画面上のボタン1つで、感染端末の隔離などのセキュリティ対処を簡単かつ素早く実行できる。
これにより顧客は、全社員が使用しているエンドポイントの状態をリアルタイムに把握・管理し、脆弱性やマルウェアに感染した端末を早期に対処可能になる。セキュリティ上の予防策となるほか、専門人員を育成する時間も不要となるため、顧客は効率的にエンドポイントのセキュリティを向上させることができる。
なお、富士通とTaniumは、2018年7月に「Tanium Endpoint Platform」の販売代理店契約を締結しており、顧客の要望に応じてオンプレミスとしての提供も可能だという。
提供価格は、「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS CloudProtect リアルタイム可視化サービス」が初期費用が50万円、月額費用は1IDあたり580円。「Tanium Endpoint Platform オンプレミス版」は初期費用が個別見積、年額費用は1IDあたり5,800円からとなっている(価格はいずれも税別)。