NECとツーリズムおおいた、大分交通は10月31日、大分県 企画振興部 観光・地域局 観光・地域振興課の協力のもと、ICTを活用した訪日外国人観光客の動態を分析する実証実験を11月~2019年1月頃まで大分県を中心に実施すると発表した。

同県は2019年に開催される国際的スポーツイベントの開催都市の1つであり、試合開催時には国内外から多数の観光客の来訪が見込まれている。実証により、訪日外国人観光客の動態を把握することで、より良いおもてなしに向けた効果的かつ効率的な観光マーケティング施策を検討し、観光客の一層の増加・リピート率向上の実現を目指す。

実証では、NECプラットフォームズの訪日外国人動態分析サービス「インバウンド分析サービス」を活用し、スマートフォンがWi-Fiの接続先を探すため定期的に発信する電波をセンサにより受信・分析することで、人数や移動パターン、滞在時間などを可視化する。

これにより、外国人観光客の動態をもとに観光マーケティング施策の企画立案、現状分析、効果検証などを行うことが可能となるという。なお、実証では個人を特定する情報の収集は行わないという。

NECでは、今回の実績も踏まえ、今後も2019年、2020年とその先を見据えて先進ICTの活用による地域活性化に貢献するほか、ツーリズムおおいたは、さらなるインバウンド拡大による地域活性化を目指し、効果的な観光施策の検討に取り組む。また、大分交通は実証実験で実態を把握し、今後増加が予想される外国人旅行者への新たなサービスを創出するために役立てていく考えだ。