グレープシティは10月31日、Webアプリケーションの入力を強力支援する「InputManJS(インプットマンJS)」の新バージョン「V2J」をリリースした。
価格は1年定額制のサブスクリプション方式で提供され、1開発ライセンスが162,000円(税込)、1配布ライセンス(1ドメインあたり)が648,000円(税込)。なお、配布ライセンスは、2年目以降は162,000円(税込、継続契約の場合)となる。
InputManJSは1993年にActiveX版を発売し、現在、Windows Forms、ASP.NET、WPFの製品ラインナップで展開しているInputManの技術を応用し製品化した日本仕様の入力用JavaScriptライブラリ。
新バージョン「V2J」では、「コンボコントロール」や「リストコントロール」、「検証コントロール」、「ドロップダウンプラグイン」の追加などの機能強化を行っている。
コンボコントロール(GcComboBox)では、HTMLタグのSELECTコントロールでは難しいコンボボックス動作を実現。一般的なリスト選択に加えて、テキスト部分の編集も可能。また、未入力時のウォーターマークやフォーカス移動の制御など、従来のInputManJSコントロールと同様の入力支援機能を搭載する。
リストコントロール(GcListBox)では、複数列によるリスト表示やリストヘッダーの追加なども可能で、複数項目の選択許可や、リストにチェックボックスを表示しての選択にも対応する。また、テンプレート機能を活用することで、リストの外観をカスタマイズし、画像を表示したり、1つのリストアイテムを複数行で表示したりすることもできる。
検証コントロール(GcValidator)では、通知UI付きの入力した値を検証できる。検証のタイミングは、入力中やフォーカス移動時、もしくは開発者による任意のタイミングを設定可能。また、検証ルールでは空欄チェックや入力値の範囲チェックなどがあらかじめ組み込まれているほか、独自の検証ロジックを設定することもできるという。
ドロップダウンプラグインでは、InputManJSのGcTextBoxコントロールやGcMaskコントロールと、JavaScriptライブラリやHTML要素を柔軟に組み合わせて、高性能なドロップダウン機能付きの入力コントロールを作成することが可能で、リストコントロールと組み合わせれば、入力書式機能を持つコンボボックスを実現することもできるという。
そのほか、日付時刻コントロール(GcDateTime)のドロップダウンで従来のカレンダーに加えて「日付時刻ピッカー」が利用できるようにしたほか、フォーカス制御機能の強化し、左右矢印キーによるフォーカス移動、入力完了時のフォーカス自動移動に加えて、[Enter]および[Shift]+[Enter]キーによるコントロール間のフォーカス移動機能を追加した。
また、InputManJSコントロールのプロパティやデザインをGUIで設定できるデザイナを提供。デザイナは2種類の形式で提供され、開発環境に合わせてオンライン版とVisual Studio Code版を利用できる。