NTTとNTT東日本は10月29日、中学生の英語Speaking学習に関するトライアルを、板橋区内の中学校において11月~2019年3月まで実施すると発表した。
同トライアルでは、NTTのAI技術「corevo(コレボ)」の活用で実現した日本人特有の訛りを含む英語に対する音声認識技術と、デジタルドリルを組み合わせたSpeaking学習アプリを利用。アプリを教育ICTの導入・活用に積極的な板橋区内の中学校において実際の授業で活用し、英語Speaking学習のモチベーションの向上に繋がる学習方法や学習指導方法を検証する。
具体的には、AI・ICT技術を授業に導入し、英語Speaking学習のモチベーションの向上につながる学習方法や学習指導方法を検証・有効性を評価。授業において生徒1人に1台のタブレットを配布し、音声認識技術およびデジタルドリルを組み合わせたSpeaking学習アプリによる個別学習を実施。Speaking学習アプリには、学習単元に即した発話・応用問題ができるオリジナル教材を提供する
学習指導方法は生徒が問題に従って英語発話で回答をすると、Speaking学習アプリが発話内容の適切さを評価し、表示するほか、教師は生徒の発話音声や音声認識結果(テキスト)などから、表現や文法などについてICTを活用したSpeaking学習指導方法を評価・検討する。
NTTが提供するシステムの一部には、高機能デジタルドリルプラットフォーム「ノウン」(NTTアドバンステクノロジ)、高精度音声認識ソフトウェア「SpeechRec」(NTTテクノクロス)を活用し、NTTは日本人英語に対応した音声認識技術、Speaking学習教材の提供、NTT東日本はネットワークなど、学校向けICT環境の整備・運用をそれぞれ担う。
NTTは同トライアルを通じ、日本人英語音声認識技術の精度向上や、英語学習指導支援技術の研究を推進していくという。