野村総合研究所(NRI)は10月26日、自社サービスの広告効果測定プログラム「インサイトシグナル」で収集したシングルソースデータを用いた、マーケティング支援ツール「Insight Palette」(インサイトパレット)を提供開始した。
同ツールは、生活者の消費に関する価値観やメディアとの接触の仕方に関して、最大8600万通りのパターンに分散し、それぞれのパターンに合致する生活者の意識・行動・属性などを自在に探索し、結果をひと目で理解できる形でご提示。これにより、さまざまな企業が製品開発・販売、広告・プロモーションなど、幅広く活用できるという。
具体的には、性別・年代などの属性や趣味・価値観・消費行動等を複数組み合わせて、ターゲットの設定ができ、ターゲットのパターンは最大で8600万通り以上となり、希望する条件に沿った生活者分析を行うことが可能。例えば単に「お茶飲料のユーザー」というグループ設定でなく「都内に在住し、フルタイムで働く既婚女性30~40代のお茶飲料ユーザー」などのレベルまで詳細にターゲット設定を可能とし、特徴を把握することができるという。
また、特定ブランドのユーザーなど、より本ツールの利用企業にあわせたターゲットグループの設定が可能なカスタマイズ版の提供も行う。
さらに、設定したターゲットグループについて、性別・年代・消費価値観・消費行動などを含む「プロフィールシート」と、そのグループが利用しているメディアに関する情報を整理した「メディア接触シート」を、それぞれ1画面で確認でき、各ターゲットグループについて、200項目以上の詳細な情報を表示しながら、その特徴をひと目で把握できるよう、視覚的にわかりやすくデザインされているという。
加えて、Webブラウザ上で提供されるため利用者は環境設定やソフトウェアのインストールが不要とし、データは月に1回自動更新され、常に最新のデータの利用を可能としている。
そのほか、広告の出稿計画を入力することにより、設定したターゲットグループがどの程度その広告に接触すると見込まれるかを、シミュレーションでき、複数のメディアの組み合わせを設定することで、出稿計画の作成や見直しが可能だという。
同ツールの提供方法は「汎用版」と「カスタマイズ版」の2種類を用意し、常に最新データが更新される汎用版は1年間の年間契約での提供となり、カスタマイズ版は個別企業向けの独自セグメントの設定と、シミュレーション機能を備え、都度契約での提供となる。