NECとダンデライオン・チョコレート・ジャパンは10月25日、AIで5つの年の新聞記事を分析した結果に基づき、その時代のムードをチョコレートの味わいで再現した「あの頃は CHOCOLATE」を開発したと発表した。
「あの頃は CHOCOLATE」を開発するにあたり、NECのデータサイエンティストが、新聞1面記事のテキストデータから、代表的な頻出単語(約600語)に対しチョコレートの7つの味覚指標(甘味/苦味/酸味/ナッツ感/フローラル/フルーティ/スパイシー)を付与した学習データを作成。
続いて、NECのAI技術群「NEC the WISE」を活用した「NEC Advanced Analytics Platform with 異種混合学習」に、学習データと大量のテキストデータから構築した単語の意味情報を投入することで約60年分の新聞記事(1960年1月~2018年8月の約60年分、朝刊一面記事、17万件)記載の単語(約13万8千語)の味をAIが推定。
推定された全単語の味を用いて年ごとの記事を分析し、その年のムードを表す味覚指標のレーダーチャートを作成。60個のレーダーチャートから印象的な年として5つの年を選出。
作成されたレーダーチャートをレシピとして、ダンデライオン・チョコレートのチョコレートメーカーが5種のチョコレート(「1969 人類初の月面着陸味」「1974 オイルショックの混迷味」「1987 魅惑のバブル絶頂味」「1991 絶望のバブル崩壊味」「2017 イノベーションの夜明け味」)を開発した。
商品は同日より、ダンデライオン・チョコレートのオンラインストアで予約の受付を開始し、12月21日から引き渡しとなる。価格は単品が1620円、5種セットのアソートボックスが3240円。