NECは、NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術である顔認証AIエンジン「NeoFace」を採用した商品群を連携し、オフィス内における働き方の効率化や利便性の向上を図る「顔認証ソリューション for オフィス」を発売すると発表した。

新ソリューションは、新たに発売する顔情報を共通利用できるサービス「NeoFace顔情報マネジメントサービス」に加え、従来より提供しているPCログオンなどができるPCセキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」、出入口のセキュリティゲートの解錠を行う「NeoFace Access Control」、顔認証システムを容易に導入可能な「NeoFace 顔認証システム導入セット」などのNEC顔認証ソリューション群をまとめて提供する、オフィス向けに特化したソリューション。同社は複数の認証手段を顔認証で統一することで迅速かつ容易に導入できるとしている。

  • 「顔認証ソリューション for オフィス」

さらに、新たに「顔認証ソリューション for オフィス 構築支援サービス」として、NECの各種顔認証ソリューションの連携導入に関するコンサルティングやシステム運用開始後の保守サービスなどをメニュー化した。

新ソリューションの「NeoFace顔情報マネジメントサービス」は、NECの顔認証製品/ソリューションを導入した企業が、照合用の顔画像や個人を識別するIDなどの情報(顔情報)をクラウド上で一元管理することが可能にするもの。これにより、自社の認証システムにおいて顔情報のリモート管理や、複数の地点/用途の顔認証システム間で顔情報の共通利用が可能になる。価格は50,000円/月(税別)~で、同日、提供を開始する。

  • 「NeoFace顔情報マネジメントサービス」

PC向けの顔認証ソフトウェア「NeoFace Monitor」では、今回の強化で、顔認証によりPCログオンだけでなくアプリケーションへのログインにも利用可能となり、アプリケーションを立ち上げるごとにID/パスワードを入力する手間が省けるという。こちらの価格は16,800円(税別)~で、提供開始は12月12日。

  • 各製品の強化ポイント

ビルの出入口で顔認証を使い入退場を行うためのパッケージ製品「NeoFace Access Control」は、今回新たにAPI連携に対応し、外部認証システムと連携して入退場の制御や、外部管理システムから入退者情報の取得や登録などを行うことができるほか、冷却ファンを内蔵したモデルの製品化により、背面や側面に空間を設けることが不要となる。価格は120万円(税別)~で、提供開始は12月27日。

  • スマートロックへの応用。顔認証で部屋の鍵を解除

顔認証ソフトウェアをプリインストールしたアプライアンスサーバと導入サービスをセットにした「NeoFace顔認証システム導入セット」は、今回の強化では、利用者の顔認証画像の自動更新による経年変化への対応、なりすましを防ぐ記録対応など、入退室時の顔認証の正確さや信頼性向上を図ったという。価格は48万6000円(税別)~で、提供開始は12月27日。

顔認証機能および顔認証の管理機能を提供するクラウドサービス「NeoFace Cloud」は、今回の強化で、NeoFace Cloudの顔認証機能を活用したサービスのシリーズとして、本人確認と位置情報管理が可能な顔認証クラウドサービス「NeoFace Cloud GPS連携サービス」を提供開始する。これにより、スマートフォン/タブレット上のアプリケーションを使い、任意の勤務場所で、「誰が、いつ、どこにいたか」を正確に記録出来るようになるという。「NeoFace Cloud GPS連携サービス」の価格は2520円/月(税別)~で、提供開始は10月30日。

また、NeoFace Cloudでは新たなサービスとして、本人の顔画像と身分証明書の写真を照合して同一人物かどうかを判定するサービスや、顔画像から年代・性別を推定するサービス、顔認証を活用したスタンプラリーサービス、スマートデバイスへの情報配信を支援するサービスなどさまざまなメニューの拡充も予定しているという。