NTT空間情報は10月24日、電子地図などを提供する「GEOSPACE」の新メニューに「GEOSPACE 災害対策支援パック」を加え、提供を開始した。
新メニューは、自治体向けに通常時の契約範囲内で避難訓練や情報蓄積用として地図コンテンツを提供することに加え、災害時にも一定期間(1カ月)契約端末台数を無制限として地図コンテンツを提供するサービス。
サービス利用者は、災害時に防災システムなどで契約端末台数を気にすることなく地図コンテンツを活用することができるほか、地図の印刷や画面コピーの利用許諾が標準ライセンスに含まれているため、各種書類に添付できる地図として、随時申請が不要で追加料金が発生しないという。また、利用許諾者が第三者に再利用を許諾することも可能(再利用許諾権付き)としている。
新メニューの対象商品は「GEOSPACE 電子地図(年間利用)」「EOSPACE CDS(オンプレミス)」「GEOSPACE CDSプラス(占有型)」の3種類。
GEOSPACE 電子地図は、地形や建物の形を精密に撮影した航空写真や、都市計画図などの公共測量成果物をベースに作成した地理空間情報コンテンツ(ベクトルデータ)となり、カバーエリアは離島を含む日本国土全域(約38万平方km)。
GEOSPACE CDSは、GEOSPACE 電子地図をベースにした地図データ(ラスターデータ)を配信し、クライアントを選ぶことなく、様々な環境で自在に地図コンテンツを活用できるという。
GEOSPACE CDSプラスは、GISエンジンを利用せずに簡易にWebブラウザで電子地図、航空写真を表示し、地図上に作図やデータのプロットなどが可能なクラウド配信サービス。電子地図・航空写真表示に加え、ルート検索機能 、A3サイズ印刷対応、ハイブリッド(航空写真+衛星画像)対応(追加オプション料金で提供)などの機能を備える。また、ユーザー環境を個別に構築し提供するため、災害発生時に予測されるアプリケーションへのアクセス権限が特定のユーザに限定される。
価格は、いずれも税別でGEOSPACE 電子地図がベーシックで年間10万円(市町村単位、端末5台以上で災害対策支援パック適用)/1端末~、スタンダードで同15万円(同)~/1端末、GEOSPACE CDSが同12万円(全国単位、端末5台以上で災害対策支援パック適用)、GEOSPACE CDSプラスが同23万円(全国単位、1端末以上で災害支援パック適用、初期費用20万円が別途必要)~となり、基本メニューは電子地図、航空写真、追加オプションがハイブリッド(航空写真+衛星写真)。