KDDIと長野県飯田市は10月24日、11月3日に飯田市で開催される「飯田 丘のまちフェスティバル」で一般公道を自動運転車で実際に走行し、自動運転用の3Dマップと連動したVRコンテンツの視聴体験の実証実験を実施するほか、地域活性化を目的にXRや自動運転技術を活用する包括協定を締結したと発表した。
実証実験は、2027年開業予定のリニア中央新幹線の停車駅となる飯田市において一般人を対象に駅から観光地への区間の自動運転と、VRを活用した利便性向上を目的に行い、自動運転車に乗車中に3Dマップと連動して走行場所や沿道風景に合わせた観光情報などをVR機器を通じて表示するVRコンテンツ体験と、アンケートによるフィードバック取得する。
実施日時は11月3日の11時~16時で1回15分程度(うちVR体験は3分程度)、実施場所は長野県飯田市中央通り3、4丁目交差点付近から東和町ラウンドアバウト
実験はアイサンテクノロジー、ティアフォー、シナスタジアの協力を得て行い、飯田市は自動運転実施のための関係各所との調整および実施内容企画、KDDIは本実証のための関係各所との調整および実施内容企画、アイサンテクノロジーは3Dマップ作成および関係各所調整サポート、ティアフォーは自動運転走行のためのセットアップおよび走行テスト、シナスタジアは3Dマップと連動したVRコンテンツの開発をそれぞれ担う。
また、飯田市とKDDIが保有するそれぞれの資源を有効に活用し、同市が抱えるさまざまな課題解決のための取り組みを協働で検討し、地域を活性化する包括連携協定を締結。
協定を通じて両社は5G時代を見据え、XRや自動運転などの先端技術やノウハウを活用し、飯田市の伝統文化と最新技術を組み合わせたサービスの構築を推進していくという。