中国のファーウェイは、米マイクロソフトとともに、オンプレミス上にAzure環境を構築する「Microsoft Azure Stack」向けオールフラッシュソリューションを発表した。

  • 「Microsoft Azure Stack」向けオールフラッシュソリューションを共同発表したファーウェイとマイクロソフト

今回発表した共同ソリューションには「Microsoft Azure Stack」向けソフトウェアに加え、ファーウェイのエンタープライズグレードのラックサーバ「FusionServer 2288H V5」、「ES3000 V5 NVMe SSD」、データセンタースイッチ「CloudEngine(CE) 6865」、管理ソフトウェア「eSight」が含まれる。

  • 「FusionServer 2288H V5」

ファーウェイのサービス指向ラックサーバー「FusionServer 2288H V5」は最大24基の「ES3000 V5 NVMe SSD」を構成可能。また、「ES3000 V5 NVMe SSD」には、ファーウェイの子会社であるHiSilicon(ハイシリコン)が設計する新世代のSSDコントローラーASIC Hi1812Eを内蔵し、NVMe PCIe 3.0とSAS 3.0ポートに対応。

「ES3000 V5 NVMe SSD」は14マイクロ秒の低遅延性能に加え、最大3.5Gbpsの読み取り帯域幅と3.2Gbpsの書き込み帯域幅、825,000/300,000の読み取り/書き込みIOPS性能を提供するという。

またデータセンター向けに設計された25GEスイッチ「CE6865」は、1Uのスペースに48個の25GEポートと最大8個の100GE高性能アップリンクポートを収容し、3200MppsのL2/L3フォワーディング性能を提供する。

今回発表したソリューションに含まれるファーウェイの管理ソフトウェア「eSight」は、サーバやスイッチの統合管理を実現する。同ソフトウェアはファーウェイ独自開発の障害診断管理(FDM)により、CPU、メモリ、PCIeカードの障害を自動診断・分析し、対処方法に関するヒントを提供する。