新しいデバイスを買ったら、いろいろな機能を使ってみたいのが人の常だろう。ただし、昨今のスマートフォンは多機能化が進んでおり、あまり使わない機能を有効にしていると、動作が遅くなったり、バッテリーが必要以上に消費したりする。
そこで本稿では、AndroidPITの記事「5 features you must disable on any new smartphone」をもとに、Androidスマートフォンで無効にしておきたい機能を紹介しよう。
ディスプレイの明るさを自動で調整する機能
大抵のスマートフォンは自動でディスプレイの明るさを調整する機能を備えている。この機能では、周囲の光のレベルを検出して、快適に閲覧できるようにディスプレイを調整するが、明るさの基準が高いことが多い。
スマートフォンのディスプレイが明るければ明るいほど、電力を消費することになる。そこで、この機能をオフにして、自分で快適と思われるディスプレイの明るさを調整するとよい。これにより、おそらくバッテリーの消費を抑えることができるはずだ。
ブロートウェア
スマートフォンには、ブロートウェアと呼ばれるソフトウェアがインストールされていることが多い。ブロートウェアとは、コンピュータリソースを無駄に占有しているソフトウェアのことをいう。Googleの一部のサービス、メーカー―のアプリ、スポンサー付きのアプリなどが、ブロートウェアに含まれる。
なお、メーカーが事前にインストールしたアプリはアンインストールできないことがある。その場合、アプリを無効にすればよい。アプリを無効にするには、[設定]-[アプリと通知]-[アプリ情報]から対象のアプリを選んで、[無効にする]をタップすればよい。
アニメーション
スマートフォンはアプリケーションの動作に関するアニメーションという機能を備えている。Androidには、「ウィンドウアニメスケール」「トランジションアニメスケール」「Animator 再生時間スケール」という3つのアニメーションが用意されている。
この3つのアニメーションを調整することで、Androidの操作を速くし、バッテリーの持ちを改善することが可能になる。これらを調整するには、まずAndroidの「開発者向けオプション」を有効にする必要がある。「開発者向けオプション」は、設定アプリの[端末情報]-ビルド番号を複数回タップすると、「あなたは今開発者になりました!」というメッセージが表示される。
いずれのアニメーションも初期設定は「1x」となっているが、「10x」に近づくほどアニメーションがゆっくりとなる。アニメーションを抑止した場合は、1より小さな数字を選ぶことになる。
音とバイブレーション
スマートフォンは電話の着信音やメディアの音に加え、タップ音やシステム音など、さまざまな音を持っている。これらの音について、音量を小さくしあり、消したりすることで、バッテリーを節約することが可能になる。ダイヤルキーの操作やタッチ操作の音は自宅の外で使う場合は消しておいたほうがいいかもしれない。
ダイヤルキー操作やタッチ操作は、音とバイブレーションが連動している。バイブレーションについても、不要な場合は無効にすると、電力消費を抑えることが可能だ。音とバイブレーションも設定アプリで調整できる。
広告のパーソナライズ
GoogleはAndroid上でユーザーのプライベートデータを用いて、広告のパーソナライズを行っている。Googleはさまざまなサービスやアプリを通じて、ユーザーのデータを収集しているが、それらすべてをブロックすることは難しいが、広告IDを無効にすることはできる。このオプションを無効にすると、Googleはターゲットを絞った広告を表示できなくなる。
広告IDに関する設定は、設定アプリの[Google]-[広告]から行える。[広告のカスタマイズをオプトアプトする]にチェックをつけると、ターゲット広告ではなく、一般的な広告が表示されるようになる。
ちなみに、Androidスマートフォンにおいて停止させるとまずい機能もある。「Google Play開発者サービス」、キャリアのアプリ(電話帳など)は停止すると、利用に支障を来す場合があるので注意しよう。