ものづくり、金融、流通・サービス、建築・土木、医療・健康など、あらゆる産業の構造やビジネスモデルはテクノロジーの進化によって劇的な変化を遂げつつある。デジタル技術をいかに自らのビジネスに取り込み利活用していくか、激変するビジネス環境に対応していくかが、今、競争を勝ち抜くために求められている。そんななか、10月17日(水)から19日(金)の3日間、東京ビッグサイトでビジネスと技術の「クロス領域」で起こるイノベーションの最前線が一堂に会するイベント「日経xTECH EXPO 2018」が開催された。
本稿では、イベント会場内で多くの来場者の集めていた数多くのブースより、“企業活動を円滑にしてくれそう”や“コレあったら便利かも”という、現場で働くビジネスパーソンにとって役に立つであろう展示をピックアップしてお届けしていこう。
今回ピックアップするのは、コニカミノルタブースで展示されていた「AiLingual(アイリンガル)」だ。この「AiLingual」は、マニュアルの“作成・共有・運用”といった一連の流れをひとつのプラットフォーム上で効率的に運用することができるクラウドサービスとなっている。
社内ノウハウの共有や新人に対する教育など、“カンタンに作成できて、文書として誰もが見られればいいのに”というニーズはあらゆる業界・業態で高く、実際に様々なマニュアル関連サービスが存在している。そういった状況のなか、「AiLingual」らしさ溢れるユニークなポイントとして注目したいのが、多言語対応への懐の深さだ。日本語で作成したマニュアルをワンクリックで機械翻訳する機能が搭載されているのだが、英語、繁体字・簡体字、韓国語はもちろん、インドネシア語やヒンディー語、マレー語などニッチな言語にも対応している。これは、昨今叫ばれている“サービス業における人手不足”を鑑み、実際に就労の多い国の言語への対応を狙ったものだとか。マニュアル作成のしやすさについても余念がない。写真や動画、表組みの挿入はもちろん、見た目にも美しい整ったレイアウトのマニュアルをカンタンに作成することができる。もちろん、PowerPointやWord、Excel等で作成された既存マニュアルを取り込むことが可能なうえに、複数メンバーでの同時共同編集を行うこともできる。
作成したマニュアルの共有についても気が配られており、誰がいつ更新したか、誰がどのマニュアルをいつ見たか、といった閲覧状況の把握も一元管理することが可能だ。さらに、マニュアルを共有する際、ユーザーに閲覧を促す通知を設定することも可能となっており、閲覧漏れを防ぐことに役立ってくれる。閲覧については、昨今のデジタルマニュアル同様、PCはもちろんスマホやタブレットといったモバイルデバイスでの閲覧が可能だ。キーワード検索機能やお気に入り機能、参考になる内容が書かれたページに挟むしおりなどで、閲覧性を向上させる工夫も凝らされている。
ノウハウの属人化を防ぐとともに、グローバル企業の海外進出や海外からの就労者が増えるこれからの日本社会の現状にマッチしたマニュアルクラウドサービスの「AiLingual」。既にマニュアルを用意しているにも関わらず十分な活用がなされていないと感じている企業経営者の方や現場担当者にとって役に立ってくれるのではないだろうか。「AiLingual」オフィシャルWebサイトでは、どのような使い勝手なのかを実際に試すことができるデモ体験や無料トライアルも実施されているので、気になる方はチェックしてみては?