楽天とAdRoll Groupは10月19日、日本の広告主企業に対しパフォーマンス広告プラットフォームを提供する新会社「楽天アドロール」を設立することについて最終合意に至ったことを発表した。
これにより広告主企業は、11月1日より、楽天のビッグデータを活用した広告ソリューション「Rakuten Marketing Platform」と、AdRoll Groupの知見が組み合わさった楽天アドロールの商品を利用できるようになる。
楽天の副社長執行役員CROである有馬 誠氏は「楽天市場の出店店舗や広告主企業は、楽天アドロールの商品を利用することで、デジタル広告キャンペーンについて限られた経験しかなくても、より直接的に統合型のマーケティングキャンペーンを生成することができるようになります。Rakuten Marketing Platformとの連携により、楽天のビッグデータをよりインパクトの強い形で活用できるようになります。AdRoll Groupの顧客アイデンティティに関するテクノロジーや専門知識と合わせて活用できるようになることから、パーソナライズ化された商品広告やおすすめ広告を生成してユーザーを継続的に引きつけ、行動に影響を与えることができます」とコメント。
一方、AdRoll Groupの最高経営責任者兼社長であるトビー・ガブリナー氏は、「当社のグロースプラットフォームは、楽天のような企業が応用し、自社の顧客やユーザーに最適な形で活用できるように構築されています。楽天の広告主の方々は、良質な顧客データとインサイトにアクセスできるだけでなく、さらに重要なこととして、それを活性化するためのツールも利用できます。楽天アドロールを通じて提供される商品をご利用になる広告主の皆様は、適合性が高くパーソナルなユーザー体験を創出することが可能となり、収益を伸ばすことができるようになります」と語った。
なお、 AdRoll Groupのは、米サンフランシスコで2007年に創業。2017年には創業10年、日本上陸から3年を迎え、グローバルオフィスも7拠点に増強した。顧客企業は世界で3万7000社以上にのぼり、これらの企業に2280億ドルを超える収益をもたらしているという。