中国ファーウェイ(Huawei、華為技術)は10月17日(現地時間)、上海で開催した「HUAWEI CONNECT 2018」において、高精度ワイヤレスロケーションソリューションを発表した。主な内容は、商用シナリオ向けのメートルレベル精度のソリューションと工業団地向けのセンチメートルレベル精度のワイヤレスロケーションソリューションの2種類。
商用シナリオ向けのソリューションは、企業が顧客要件に基づくリアルタイムの最適なビジネス体験を提供し、スーパーマーケットや空港などのシナリオにおける顧客体験の向上を支援するという。
工業団地向けのソリューションは、製造や流通などの分野の企業によるスタッフ、車両、アセットのリアルタイムロケーションの追跡を可能にすると共に、ロケーションベースの可視化分析と適切な最適化を通じて生産性の向上を支援するとのこと。
商用シナリオ向けのWi-Fiロケーションソリューションである「AP4050DN-AOA Wi-Fi Access Point(AP)」は、ワイヤレス信号到着角(AOA)テクノロジーを使用し、同社が開発したというPolitアルゴリズム及び独立したロケーション無線周波数と連動して1メートルの位置決定精度を実現すると共に、ネットワーク展開とメンテナンスを容易にするという。
同製品はWi-Fiカバレッジを実装するネットワークを構築し、ヒートマップや顧客フロー分析などのアプリケーションサービス要件に対応するとのこと。
さらに、顧客のロケーションに基づく商品選択動向のビッグデータ分析をサポートし、効果的なマーケティング戦略を策定するとしている。
発売時期は2019年前半の予定。
工業団地向けのワイヤレスロケーションソリューションである「AP4050DN-E AP」は、極めて精度の高い追跡のためにUltra-WideBand(UWB)位置決定テクノロジーを内蔵する。
10cmの位置決定精度は、人員管理、機材監視、スケジューリング、セキュリティー警告を含むサービスをサポートできるという。同製品は、製造を可視化し生産性を事実上30%向上させるとしている。
さらに同テクノロジーは、危険場所の周囲に仮想フェンスを設置し、安全性リスクを軽減するために使用できるとのこと。
生産場所へのWi-Fi及びUWB位置決定ネットワークを組み合わせた設置は、1つのネットワークで実行可能といい、ネットワークノード数を削減でき総所有コスト(TCO)を50%軽減するとしている。
発売時期は2018年後半の予定。