アイティフォーは10月17日、同社が提供する店舗向けソリューションである「Arrowシリーズ」の新製品として、利用客が店舗に来店したことを即座に検知し店内の担当営業や店員に情報を共有するサービスである「Arrow Concierge(アロー・コンシェルジュ)」を2018年10月に販売開始したと発表した。

価格は、初期費用が15万円から、月額ライセンス費用が4万5000円から。金融機関や百貨店や家電量販店、ホームセンターなど幅広いユーザー企業を対象に、今後1年間で10システムの販売を目指す。

新サービスは、利用客の来店をリアルタイムで検知し担当営業や店員にその情報を共有可能にするという、店舗向けのクラウドサービスで、リアル店舗を持つ企業における利用客との接点を維持・強化し高度化するかという課題を解決するもの。

  • Arrow Conciergeの概要

仕組みとしては、例えば出入口など店舗内の利用客が必ず通ると想定する場所に、Wi-Fiアクセスポイントを設置。事前に利用客のスマートフォンで氏名やメールアドレスなどの情報を登録してもらうことで、2回目以降の来店時には、設置した場所を通過するたびにWi-Fiアクセスポイントが来店を検出し、同サービスに情報を連携、担当営業や店員に来店情報をメールなどで通知する。

利用客のスマートフォンにより来店を検知することで、従来は来店に気付かなかった利用客に対しても、タイムリーで質の高い接客が可能になるとしている。

同サービスの主な利用方法として同社は、2つのパターンを想定している。

1つ目は、優良顧客の囲い込みソリューション。VIPやそれに値する優良顧客、しばらく来店していない優良な休眠顧客の来店をリアルタイムで検知し、来店情報を入手した担当営業による即座の接客を実現するという。

さらに、同サービスと店舗側の顧客管理システムとの連携により、担当営業は来店情報に加えて顧客の購入履歴をその場で確認可能になり、より質の高いタイムリーな接客が可能になるとのこと。

2つ目は顧客行動分析ツールとしての利用。登録した利用客がどのくらいの頻度で来店しているか、来店後どのような動線で行動しているかなど行動分析をすることで、販売戦略に利用可能という。