米IBMセキュリティーは10月15日(現地時間)、サイバーセキュリティーのトレーニング、準備、対応に向け、現地への移動が可能な、業界初の移動式セキュリティー・オペレーション・センター(SOC)を発表した。
「IBM X-Force コマンド・サイバー・タクティカル・オペレーション・センター(C-TOC)」は、米国およびヨーロッパ中を移動し、顧客と共にインシデント対応の訓練を実施しするほか、オンデマンドでサイバーセキュリティー対応をサポートする。また、専門家、学生、消費者と共にサイバーセキュリティーの啓発とスキル向上を支援する。
「IBM X-Force C-TOC」は、フル・ファンクションを備えた、移動式のセキュリティー・オペレーション・センターで、軍が使用する作戦司令本部と緊急対応者が使用する現場指揮所をモデルにしているという。
トラクター・トレイラー(牽引自動車)に収容された移動式の設備により、サイバーセキュリティーの「監視フロア」、データセンター、オペレーターやアナリスト、インシデント・コマンド・センターのスタッフを20数名収容できる会議施設を提供。自家発電、衛星通信、移動体通信の機能を備えて調査および対応を実施する。
また安全で回復力の高いネットワークと、サイバーセキュリティーのトレーニングに適した最先端のプラットフォームを提供するという。