マルケトとDataRobot Japan(以下、DataRobot)は17日、マーケティング活動において機械学習を活用することを目的に「Marketo」と「DataRobot」のAPIによる接続検証を行い、その結果を受けて共同でのプロモーションを開始したことを発表した。
同APIにより、コーディングなどの専門スキルがなくても、Marketo上から容易に機械学習モデルを活用できるため、様々なデータを元にマーティング業務の自動化を実現するほか、高精度な予測をリアルタイムに連携することで、高度なマーケティング活動をより容易に実現できる。
また、GUI上でアイコンを配置しプロパティを設定するだけで、MarketoとDataRobotのプログラミングをせずに組み合わせることが可能となり、Marketoの長所であるリードナーチャリングやスコアリング、チャネルの統合、マーケティングROI解析をDataRobotの機械学習を利用して、実ビジネスにおいて活用できるようになる。
このAPIの仕組みを、クラウド名刺管理サービスを提供するSansanが採用し、実ビジネスでの利用を開始している。同社では、Marketoで蓄積してきた顧客情報と、DataRobotの高精度なリアルタイム解析を組み合わせることで、見込み顧客がサイトに訪問した際の温度感や振る舞いに応じて適切なコミュニケーション施策を実施するなど、マーケティングROI最大化のために活用する予定とのことだ。
DataRobotはデータサイエンティストでなくても活用できるプラットフォームであり、現場のマーケティング担当者でも簡単に機械学習の自動化を活用し、日々の業務に役立てることができる。今回のAPI連携により、マーケティング施策と分析の自動化を実現するだけでなく、高度なアルゴリズムを使ったモデリング作業が自動化される事で様々な業務を短縮する事が可能になり、マーケティング担当者が実施すべき業務に注力できる環境の実現を目指すとしている。